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多動の子供をイスに自然に座らせるには

これも、今から7年前に

ABAの先生から教えていただいたことです。


多動で部屋の中を動きまわっている子(仮にAちゃんとします)がいるとします。

その子を、イスに自然に座らせるには?



まず、部屋の中央にイスを1つ置きます。

Aちゃんは部屋の中を動き回って落ち着きません。

ABAの先生は、Aちゃんの様子をよく観察します。

Aちゃんは部屋のあちらこちらに行きますが、

ある時、イスが置かれている部屋の中央を横切ります。

その時、先生は素早くお菓子をAちゃんにあげます。

(言い換えれば、部屋の中央に来ない限りお菓子をあげません。)


これを繰り返していくと、

Aちゃんは部屋の中央に来る回数が増えてきます。

そうすると、たまにイスに触ることもあります。

すかさず、先生はお菓子をAちゃんにあげます。

それとともに、部屋の中央に来ただけではお菓子をあげないように

しました。

(部屋の中央に来ただけではなく、イスに触れたときだけ

お菓子をあげるようにしました)


これを繰り返していくと、

たまに、触れるだけでなくイスに座ることもあります。

そこで先生、イスに座った時だけお菓子をあげることにしました。

(触れただけの時はお菓子をあげないようにしました)

するとイスに座る回数が増えてきます。


こういうことは、専門家じゃないとできませんよね。

親がするにはハード過ぎる(やろうと思えばできる?)と思います。

しかし、ABAというのは本来、このように相手にストレスを

感じさせない手法なのです。












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「ご褒美」いろいろ。

愛にABA療育を行い始めたころの話です。

当時、まだ3歳くらいで

親の言うことも、ほとんど訊かず

やりたい放題でした。


ABAを始めて、課題に対し

徐々にできるようになってくる訳ですが

課題ができると「ご褒美」を与えます。


ご褒美はその子の好きなもの、

例えば、お菓子、

おもちゃ、DSなどのゲーム機であったりします。

愛の場合はお菓子でした。


お菓子は

その子の好きなお菓子の上位20位をリストアップして

それを小さなタッパーに入れて準備します。

それを、課題が出来た毎に順番に与えます。


なぜ、お菓子の種類を多く準備するのかというと、

同じお菓子ばっかりだと、飽きてしまい

ご褒美の効果が薄れてくるからです。

愛の場合は、お菓子の種類は少なかったです。(あまり甘いものが得意じゃない

からです)

おもちゃやDSの場合はどうするか?

課題が出来たときに、素早く与えて時間を計ります。

(例えば1分間など)

で、時間が来たら、さっと取り上げます(無言で)。

そして次の課題へ、という具合に事務的に進めます。


一口に「ご褒美」といっても

いろいろあって、使い方もいろいろですが、

その当時入っていた親の会の先生に、

「今はお菓子やおもちゃでいいけど、そのうちに

褒めるということをご褒美としていかないとだめですよ」

と言われました。


大きくなっても、報酬がお菓子やおもちゃだと

可笑しいですからね。

いつかは、褒めることで満足してもらうように

していく必要があります。




















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応用行動分析を学んだ副産物?

愛にABA(応用行動分析)で家庭療育していたのは

主に就学前。

現在、全くしていません。


しかし、何か問題が起きると

いろいろと行動分析学的な視点で考えます。


今のところ、問題行動は殆ど無いのですが

学校の勉強で、「理解がむずかしい問題」の時に

どう教えればいいか、

という時に、やはりそのような視点でいつも考えます。


ただ、教え方は一つだけでなく人により違います。

愛にはその方法が良くても

他の子にはもっといいやり方があるかもしれません。


いずれにしても

行動分析学的な視点で方法を考えるのは

これを勉強して良かった(書籍だけですが)と

思いました。


もうひとつ。

子供の療育だけでなく、

仕事(患者さんに薬の説明をすること)に役立てることが

できます。

私は病院に勤めていますが

入院患者の問題行動の原因を探ってみたりして

対処の仕方の選択肢が広がるような気がします。


自分の子供に対してのことが

自分の仕事にも利用できるのは

なにか得した気分です。











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ABA療育VS人間のプライド?

今日は前から書きたかったことを書いてみます。


ABA(応用行動分析)療育について、


「あんなの、イルカの調教だよ」とか、

「餌つけと一緒」 、「動物と一緒にされたらたまらん」等

いろいろな意見があると思います。

ABA療育について、眉をひそめる人は必ずそう言います。


私も、確かにそう思うのですが

しかしなぜ、それが悪いのかが解りません。


なぜ、イルカの調教と一緒が悪いのか?・・・



「人間に、なぜ動物と同じことをさせるのか」とか

「人間は動物と同じじゃない!」ということでしょうか。


「人間のプライドが許さないとか」でしょうか。


では、人間のプライドとは何でしょうか?


「人間は他の動物より偉い、文化や技術があるし頭もいい」


だから?


「人間は動物よりもより上位なのだ」ということでしょうか。


人間は他も誰よりも偉い、だから動物と違うのだ、と

言いたいのでしょう。


しかし、人間も動物のなのです。


ということは、行動様式も動物と変わらないのです。


他の動物も人間と同じく命があります。

ということは、人間も動物も同等なのです。


人間のプライドとは、

動物より賢いからこそ、環境汚染などに対処し

争いごとにも上手く解決し、

地球を汚さないようにするというもの、というものだと思います。

そういうプライドなら世界の為になるでしょう。

しかし、「人間は動物より偉い」だけのプライドなら

なんの役にも立たないでしょうね。

役に立たないプライドなんて価値はないです。

















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奥田健次先生の番組を見て感じたこと

2月17日の深夜0時50分から、日本テレビ系列(関西は読売)で

「孤高の出張カウンセラー-自閉症の子どもたちとの500日-」が

放映されました。


番組でカウンセラーを行う奥田先生は、井上先生とともに

日本を代表するABA研究者の1人です。


放送が夜中なので録画して見ることにしました。

私はどのようなカウンセリングをされるのか、

とても興味がありました。


番組を見ると、

なんと、外国まで出張されていたことにびっくりしました。

相手は海外赴任している日本の家族でしたが。


奥田先生は家族に、ABAの専門用語は避けて

解りやすくカウンセリングをされていました。

私がそう感じたのは、私もABAを勉強していたので

奥田先生が家族に話されている内容が

よく解るからです。


番組が進行していくうちに

子供が、今までできなかったことが出来るようになったり、

あるいは、残念ながらあまり効果があがらなかったり、

家族も、先生に従順な家族もいれば

先生のやり方になじめない家族がいたり、

先生も、これから初めて合う家族だけど

もしかしたらこれで最後かもしれない、

といった苦悩されている場面もありました。


番組を最後まで見終わったあと、

私はこの番組は、発達障害を持つ家族を取り巻いている

社会の在り方に問題を投げかけているのでは?と

思いました。

それは、番組のカウンセリングの一場面で

抱っこをせがむ子に対して親が拒否をする、というところです。

通常であれば抱っこを拒む親なんていません。

抱っこをせがんでくる子に対し、奥田先生は

むやみに「抱っこをしないように」とアドバイスします。

すると、子供は癇癪を起こします。

それで親は抱っこをしてしまいます。


するとどうなるか。

つまり、こういうことです。

子供が「抱っこして」と言うたびに

抱っこしていると、そのうちにずっと抱っこしなければ

ならなくなり、最後には家のことが何も出来なくなるからです。


奥田先生は「子供が親の指示に従えば、

ごほうびとして抱っこする」ということを言いたいのですが

親からすれば、市の保健センターや医療機関などで

「そのつど、充分抱きしめてあげてください」と

言われているので、正反対な奥田先生の言動に

迷ってしまうわけです。

それにセラピーで、

その課題をやることの意味が解らなければ

それがどのように後に影響するのかが

見えてこず、不安になったりします。


親にとっては、著名な先生に自閉症の我が子を

見てもらうことで、「すぐに良くなる」ことを

期待しているようです。

しかし・・・

いくら著名な先生であっても、先生が1人だけで

頑張るにはABAに限界があります。

家族を取り巻く社会が、ABAを理解するには

まだまだ時間がかかりそうな気がします。

なので、少なくとも

やはり、親が勉強してABAの原理を理解する必要がありますし

実際に親も子供に対して実践しなければなりません。

それも地道にです。

他人任せの親ではこの療育は向いていないと

思います。

ティーチプログラムであっても

やはり勉強しなければいけませんが、ABAほどでもないと思います。

しかし、自閉症の特性はそのままです。

私は番組を見て、

発達障害の療育にABAは必須であることを再確認したとともに、

社会にも医療関係者や教育関係者だけでなく

市民講座みたいな、障害を持つ親向けに開かれた講座が必要だと

思いました。



























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ABA療育で使われる用語

ABAによる療育を始めた時、

いろいろな用語がでてきてちんぷんかんぷんでした。

療育とともに、その用語の理解に悩まされました。

そこで、代表的な用語を私なりに説明します。
(しかし、説明は充分ではないかもしれません)

・受容
物の名前や色などの「物の属性」を理解させることです。

例えば、机にりんごとミカンを置いて、「りんご」と指示したら
りんごを触らせるなど。


・表出
療育を受ける者が、指示や質問に答えることです。

例えば、りんごを指さして「これなに?」と訊かれ
「りんご」と答えることです。


・タクト
単語を言うこと。叙述的表現とも言います。
質問者が療育を受ける者に受容を教えるときの単語の表現の仕方。
例えば、りんごなら「りんご」と言うこと。

・マンド
単語による要求表現。
例えば、りんごを渡してもらうために「りんご」と言う表現。


タクトとマンドについては、

「めし」、「風呂」、「寝る」、と普通に言えば「タクト」。

「めし!」「風呂!」「寝る!」と、

亭主関白なオヤジが言うと「マンド」になります。






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「正の強化」とか「負の強化」とか

今回は行動を強化(強める)することについて

少し詳しく書いてみます。

「強化」といっても

「正の強化」と「負の強化」の2種類があります。


正の強化とは・・・
「ある行動が起こり、それに後続してある刺激が出現したり、刺激の強さが
増し、その結果、その行動が強められること」

負の強化とは・・・
「ある行動が起こり、それに後続してある刺激が撤去されたり、刺激の強さが
低下し、その結果、その行動が強められる」


パッと見ただけでは

どういうことか解りにくいと思います。

例を挙げてみます。

「宝くじを買った→その宝くじが当たった!→また、宝くじを買う」

これは正の強化です。宝くじが当たり、また買ってみようという動機が
うまれたからです。

次に

「窓が空いていて、部屋に寒い風が入ってきた
→窓を閉めた→寒い風が入ると閉めるようになった」
これは窓を閉めたことで寒さを回避できた(寒いという刺激を取り去った)ので
負の強化になります。

これはどうでしょう。
「テレビを観ていたら、画面が突然砂嵐になった
→テレビを叩いたらまた映った→画面がおかしくなるとテレビを叩くようになった」

「叩く」という行動に視点を置いてみると
叩いたらテレビがまた観られるようになるので負の強化です。

「仕事を能率的にこなした→給料アップ→より仕事のやる気が出た」
これは正の強化。

横断歩道の信号が赤になると渡ることをしなくなります。
信号が赤で止まる、という行動は
赤で渡ると、車にひかれてしまうので負の強化を受けていると
思われます。

まだまだ解りにくいかもしれませんが


正の強化も、負の強化も

それぞれある行動を増やす、という点では同じなのです。

では、なにがちがうのか?

正の強化では
ある行動によってある刺激が生み出される

負の強化では
ある行動によってある刺激が回避または撤去される

ということなのです。












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スキナー箱(ABAの原理)

スキナーというアメリカの心理学者が行った実験があります。

レバーを押すと餌が出てくる箱を作り、

その中に空腹にしたネズミをいれます。

ネズミはわけが解らず、箱の中をさかんに

動き回ります。

そのうちに、ネズミの体の一部がレバーに当たり

餌がコロッと出てきます。

ネズミは餌をもっと欲しいので

また、盛んに動くようになります。

箱の中を所狭しと動いているうちに

レバーを押すと餌が出てくる、という仕組みを

学習してきます。

すると、さかんに動かなくても

レバーを押すという行為だけが増えてきます。

このように、ネズミにとって良い結果が得られるための行動が

強化されたのです。

この原理を人に応用しているのがABAなのです。
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これって「随伴練習法」?

愛の小学校入学式の頃の話です。


少し古くなってしまいましたが・・・・


書こう、書こう!として今頃になってしまいました。


式が終わってみんな教室に入ると・・・・・・


しばらくすると、みんなザワザワしてきて・・・・・


教室の中が騒がしくなってきました。


そこで、先生が


「はい、みんな!先生のマネして!」と


言ったかと思うと


先生は拍手をしたり、手拍子したり

膝を手で叩いたり、手を頭に乗せたり・・・


クラスのみんなは

話すのを止めて、先生のマネをし始めました。

全員がマネをすると

先生は動作を止めて、静かに生徒たちに話始めました。

そのようなことが、何回かありました。

この光景を見て

私は「これはひょっとして、なんやら随伴法ではないか?」と

思いました。

家に帰ってから本で調べてみると

「随伴練習法」。

そう、これじゃないかと思いました。

「随伴練習法」とは・・・

正の弱化による方法で、嫌悪的な活動を用いるもの。
問題行動に随伴して、何らかの身体運動をさせる。

ということだそうです。

例えば、子供が攻撃行動をするたびに、
スクワットを10回させる。そうすることで
問題行動を減少させる、

といったものです。

先生の場合は

配布物の確認や連絡など話さないといけないことが

たくさんあり、みんなに注目してもらわなければなりません。

だからといって、嫌悪刺激はダメなので

あのような動作をしたのではないかと思われます。


先生の動作は嫌悪刺激だとは思いませんが、

おしゃべりをやめさせる効果はあったようです。



















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ABAを科学する!

先月、新聞に載っていた記事ですが、

「人気レストランに入るため、行列で辛抱強く待つ人の
脳ではセロトニンが多く分泌されているのかもしれない」

詳しくは
東京新聞電子版↓
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2011012402000157.html

この記事はもう知っている方も多いかもしれません。

この実験結果から想像できることは、

「ある程度我慢することをして

その後、報酬をもらえると

その我慢は次もできるようになる」ことで

セロトニンが増えるということでしょうか。

ということは、

これはABAセラピーそのものだと思います。

ずいぶん前のブログ記事で「ABAの評価は難しい」と

書きました。それは、

薬の効果を判定する場合、

AとBの2つの薬の効果を比較するとき、2つの群(集団)で試験します。

被験者を、Aを飲ませる群(Ⅰ)とBを飲ませる群(Ⅱ)に分けて

判定しその後、飲ませる薬を交代させて(AをⅡに、BをⅠに飲ませる)

判定することをすることがあります。

これをクロスオーバー試験といいます。

これだとⅠ群とⅡ群との個体差が少なくなります。

ABA療育(他の療育もそうですが)では

同じ子供で、療育をした時としなかった時の比較ができません。

なので、ある療育で効果があったなんてことになると

「もともと自閉症じゃなかったんじゃないの?」と

言われたりします。

しかし、

「ABA療育がセロトニン濃度を上げる」ということが

実証されれば

強力な根拠になることは間違いないでしょう。











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