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あいのパパ(管理人)、愛ママ、愛兄、広汎性発達障害の愛の4人家族です。

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ABA,効果が出てくるまでの期間

ABAを始めてから、その効果を実感するまでの
期間はどのくらいか?について。

愛は2歳半で診断を受けました。
その後、2歳11か月でABAを開始しました。

その時点では
言葉は、それまで殆どなん語だったのが
少し単語も言うようになってきていました。
しかし、デパートやスーパーに連れていくとすぐに一人で
どこかに行ってしまうなどの多動、自分の気に入らないことが
あるとすぐに奇声をあげる、癇癪もしょっちゅうありました。
絵本を見せての指差しも、自分勝手にページをめくろうと
する。止めると強引にめくろうとする、あるいは他の遊びをする。

まったく言うことを聞かない「問題児」だった訳です。

自分のしたいことをして、やめさせようとすると
激しく抵抗するか癇癪を起す。
「我慢する」という事を知らない子でした。

言語療法の先生から
「この子は野生児だ!」と言われた所以です。

ABAでは最初の課題として
「親の指示が子供に通る」ようにします。
親の指示でイスに座らせる、という課題ですね。
なぜイスか?
課題はイスに座り、机ですることも多いので
親がいいと言うまで座っていられるようにするのです。
短時間なら、すぐにできると思いますが
そのうちに、座っていられなくなります。
でも親がいいというまで座らさなければなりません。

親の指示で座らせるだけでなく、立つことも教えます。
「座って!」と言えば座る、「立って!」と言えば
立つ。
立って!と言っていないのに立つことを許すのはだめです。
座らせたら、親が「立って!」と言うまでずっと座っていられるか。
立たせたら、「座って!」と言うまでずっと立っていられるか。

一番最初は、この課題を徹底的にやりました。

愛の場合、1~2カ月位かかってやっときちんと座れるように
なったかなと思います。

これができないと、あとどんなことをやろうが
上手くいきません。
(今、振り返ってみるとそう思います)

「親が何かを子供に指示してら、それを子供がする」
というような状態を作らなければいけません。

その後、模倣やマッチング、細かい音声指示などを
教えていきました。

愛が変わってきたな、と思うようになってきたのは
ABAを始めてから半年位たったころでしょうか。

子供の個人差があるので一様には言えませんが・・・。

愛はだんだん落ち着いてくるようになり、買い物に行っても
どこかに行ってしまうことも少なくなりました。
(今では殆どありません)

癇癪も起こさないようになりました。
これは言葉が出だしたので、要求を言葉で言うように
教えたからです。

ABAをやらなくても成長はしますが
やってなかったらここまで伸びたかな?と思います。















 

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スモールステップ

療育を日々行っていると
どうしても上手くいかない時があります。
むしろ、すんなり出来ることのほうが少ないかも
しれません。
そのような時は、たいてい子供の能力を超えた
教え方をしています。
つまり、教え方に飛躍があるということです。
私も、どうしてできないんだろうとずいぶん悩んだ時期が
ありました。
今も多少あります。

健常の子なら、1からいきなり10を教えて(数字を教えることでは
ないですよ)解る事でも、
子供によっては解らないこともあると思います。
そのような場合、教えようとする事を幾つかに分解して
教えます。これをスモールステップと言います。
子供によっては、1→5→10で解る子もいれば
1→3→5→7→10で解る子や1,2,3と少しずつでないと解らない子
など、子供によってどこまで細かく分けて教えるかを
考えないといけません。

例えば、物の名前を教える時に
通常、りんごなら実物を見せてりんごと教えたら
健常の子なら理解が早いと思います。

愛の場合は・・・・
1、りんごを机に置いて私が「りんご」と言えば
  りんごを手で触らせる(受容)

2、次に「これ何?」と訊いて
  「りんご」と答えさせる(表出)

3、その次に、机にりんごの他にみかんを置いて
  「りんご」と言ってりんごを触らせる
  (りんごとみかんの位置は時々置き換える)

これらが出来て初めて、りんごが理解できました。
しかし、これでもまだ細かく分けることがあります。

1で、りんごと言っても触ってくれない場合は?
 親が子どもの手を取ってりんごを触らせます。
 そして「よくできたね!」と褒めてお菓子を与えます。
 子供が自分で触れるようになるまで続けます。

2でりんごと言えない場合は?
 発語がまだの場合、音声模倣の練習をします。
 言えるのに言わない時は、親が「これ何?」と訊き
 すぐに(親が)「りんご」と言ってから
 再度、「これ何?」と訊いて反応をみます。
 答えられたら、褒めます。
 出来なかったら、質問を繰り返します。

3で区別ができない場合は?
 みかんとりんごの位置を工夫します。
 りんごを教えたいわけですから、りんごの置く位置を
 子供に近づけます。みかんを遠くに置きます。
 りんごを選び易くするのです。(先行子操作といいます)
 これでも出来なければ1にもどります。
 できるようなら、少しずつ、りんごとみかんの位置を近づけていきます。

これだけのことをしてやっと”りんご”を理解させるのですが
いずれの行程もそれぞれ9割正解させなければ理解したとはいえません。
ここまでくるのに数日の子もいれば、数か月の子もいます。
しかし、

出来た時の喜びというものはとても言い表せません!


 
 
 



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脳内トレーニングとABA

最近は脳科学ブームですが、
難しい計算をするよりも簡単な計算をたくさんする方が
脳が活性化され、認知症の予防に効果があると言われています。
脳の血流量が増えるので、効果があるのでは?ということらしいの
です。
しかし、これには反対意見もあり、私も真偽のほどは解りません。

もし、難しい問題(本人にとって)をするよりも簡単な問題をする方が
脳の血流量が増えて活性化につながり、認知機能が改善するという
考えが正しいとすれば、
ABAによる課題に取り組む時間の大部分を、すでに習得した課題の
復習(習得済みなので簡単)にして、新しい課題(難しい課題)を1,2割にすれば、効果的な時間配分になるのではと思います。
課題に取り組む時間は週40時間がベストと言われていますが
実際はほとんど無理です。
脳内トレーニングの考えをABAの課題時間を結びつけると
少ない時間で最大の効率(40時間しなくても)をあげれるんじゃないか
と個人的に思います。




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”叱る”ということの意味

久々にABAネタです。
子供が悪い事をした時、宿題をせずに遊びに行こうと
した時、私たちは「こら~あッ!」などと怒ります。
叱られると子供は通常、悪い事をしなくなったり、宿題を
片付けてから遊びに出かけるようになります。
(すぐにそうなるかは?ですが・・・)
悪い事をする行動やすぐに家をでる行動が減る、ということ
です。
これは親が叱ることで行動が減っています。
子供にとって親に怒られることは、いやな事(嫌悪刺激と言います)
なので親の言う事を聞こうとするわけです。
このように、嫌悪刺激で行動が減少する事を「弱化」(正の弱化)
と言います。
同じように行動が減少する事に「消去」というのがありました。
では消去との違いはなんでしょうか?
消去は、行動が強化されていた強化子がなくなることで
行動が減少する事です。
自転車に乗っていてペダルをこぐのを止めると、だんだん
スピードが落ちてついに止まってしまいます。
これが消去。
同じく自転車に乗っていてブレーキをかけて止めるのが
弱化。(正の弱化)

ここからが本題です。
通常、親が子供に叱ると子供は親の気持ちを察して
次回は怒られないように行動を修正しようとします。
うちの子もそうですが、発達障害の子は人の気持ちが
理解できない。そんな子に”叱る”ということがどれだけの
効果があるのか?
とはいえ、親も人間です。
無意味だと知りつつ、つい怒ってしまいます。
そのたびに後で反省。
やはり、「~しようね」で対処しましょう。

では問題行動を嫌悪刺激でもって減らすということは
どういう意味になるでしょうか?
これは「虐待」の意味になります。
ABAでは正の弱化は禁止されています。









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ABAを行う上での難点

誰でも気軽にABAを実践できればいいのですが
実際、私がABAを始めて感じていることを書きます。
1.時間の確保
 1日のABAの課題を8時間しなければならない、と言われていますが
 それだけやっても半分の人数しか効果がでないそうです。
 しかし、たとえ1時間でも効果があるという意見もあります。
 私もそんなに時間が取れていません。娘の障害が比較的軽度だからか
 それでも習得はできているようです。
2.原理を勉強するなどしてある程度の知識が必要
 原理を知らなければ、新しい課題を考えたり、問題行動の対処が分かりません。
3.費用がかかる
 ABAを始めたては、専門家に定期的に来てもらい、ABAの進め方や問題行動の対処などを教えてもらう方がいいです。
出費もそれなりにかかります。
4.夫婦でABAが出来ること
 これが一番のネックではないでしょうか。
 でもほとんどは母親が中心になっているのが現状です。
 母親もいろいろすることがあり、セラピーに時間が取れません。
 父親もセラピーが出来る状況や、母親の手伝いをする、などがあれば
 それだけでだいぶん楽になると思います。

 
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え?エクレアもう売り切れ?~身近なABA

仕事場の最寄の駅においしいケーキ屋さん(百貨店にも時々出店)があります。
ここで特に人気があるものはエクレアです。
仕事の帰りに寄ったりしますが、ほとんど売り切れてありません。
たまに残っている場合がありますが・・・。

たしかに、甘さ控え目で美味しく、売り切れてしまうのは解るのでもっと作っておいて欲しいと思うのです。
しかし、これは店の戦略かもしれないと最近思うことがあります。
わざと1日の作る数を限定しているのでは?と。
もちろん、衛生上の理由もあるのだと(たぶんこれが一番かも)思います。
たくさん作って何時行っても買えるようだと、消費者にそのうち飽きられてしまいます。
それより、限られた分だけしか作らなければ、買えなかった人の購買意欲をそそることが出来る訳です。
次の日も、また次の日も来てくれるかもしれません。
人気のあるものを限定して作り常に不足状態にして、消費者の買おうとする行動を増やすことをしているのです。
行動を起きやすくするために、条件を設定することを「先行子操作」といいます。(広い意味で解釈しています)
他にもこんな例があります。
1、家にたまたまお菓子があった。なのでつい食べてしまった。
(お菓子がなかったら買いに行ってまで食べようとしないでしょう)
2、コーヒーとジュースは同じ位好きだが、コーヒーは電車に乗って買いに行かねばならないが、ジュースは家の前の自動販売機で買えるので
ジュースを買った。
3、強化子として使うお菓子はお腹が空いている時に使う。




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育児で使うABA~ヒントの使い方編

新しい課題を教える時、すぐに習得できればいいのですが、実際はそう簡単にできる事は少ないです。
その場合は、最初指示と同時に答えも教えます。次に指示の後、ヒントを教えて答えをひきだすことを助けます。ヒントのことを「プロンプト」と言います。
例えば、「あ」という文字を教える課題をします。まず、「あ」のカードを作り
机に置いて、「あ」と言ったら「あ」のカードを触らせるということをするのですが、最初は出来ない(理解できない)かもしれません。
そういう時は
親「あ」(指示)
子「・・・」(何もしない)
再度指示を出します。
親「あ」(と言ったあと子供の手を持って「あ」のカードに触らせる:
プロンプトする)
親「よくできたね!」(強化子)

第三者から観ると、子供は何もしていないので親の自作自演のように
見えます。
しかし、これを何回もしていると最初は理解できなかった子供も、「あ」のカードを触ると褒められた、お菓子が出てきた、と何かの法則に気づくようになります。
そのうちに親が手を持たなくても指示だけで触るようになります。

「あ」のカードに触れるようになったら、今度は他の文字と区別させます。今の段階では「あ」を理解していることになりません。
「あ」と「う」(まだ、教えていない)を机に横に並べて置きます。
(「う」にしたのは「お」「の」「め」などは「あ」と似ている為、
区別しにくいと思ったからです)
親「あ」
子(「あ」を触る)
親「よくできた!」
時々「あ」と「う」の位置を変えて指示を出し、9割正解だったら
「あ」の文字は理解できていると思います。
もし、「う」を触ってしまう時は
「あ」と指示をだすと同時に「あ」のカードを指でチョンチョンと叩いてプロンプトを出します。もしくは「う」のカードに手を出してきた時に親が手で「う」のカードをブロックして子供の手を「あ」の方に払いのけます。(こういうのもプロンプトです)
それで「あ」を触ったとしても「よくできたね」と少し大袈裟に褒めます。
プロンプトは、出来るようになったら無くしていきます。
昨日の例では
「にちようび」→「にちよ」→「に」と徐々にヒントを減らしています。
これを「プロンプトフェーディング」と言います。
そして最後にはヒントがなくても答えられるようにします。
「にちようび」と最初はヒントというか答えを言っています。
これを「フルプロンプト」と言います。

と、ここまでは前置きでした。(長い!)

実は親が知らない間に子供にヒントを与えていることもあります。
さっきの例では「あ」と「う」を区別させましたが、ここで注意しなければならないことがあります。
まず、「あ」と「う」のカードを机に置いて「あ」と指示を出したとき
親が(無意識に)「あ」のカードを見ている時があります。それに子供が気付いて「あ」を選んでいる場合があります。
また、「あ」のカードに付いている小さなゴミなどをもとにして認識していることもあります。
あと文字の大きさの違いなど、私たちの気付かないことにこだわって「あ」を認識している(文字ではなく)かもしれません。
これらの事に十分注意して、指示を出す時の顔は下を向く、ポーカーフェイスで表情を変えずに、教材は同じ材質で同じ条件でつくり、子供に余計なヒントを与えないことが必要です。






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問題行動の原因を探る

昨日挙げた例はどちらも原因は「逃避」でした。
嫌なことを避けるため、問題行動を起こしたわけです。
しかし、中には原因が複数ある場合もあります。
昨日の、ある人が入ってきたらパニックを起こした、ということでは、入ってきて何もしないのにパニックになるのならその人を気に入らないのかもしれません。
部屋に入って母親と話をしたらパニックを起こしたとしたら
その子は母親から「注目」して欲しかったのかもしれないのです。
そうなると、次からはその人が部屋に入ってきただけでパニックを起こすかもしれません。
原因を探るには、子供をよく観察して、~の時にどういうことが起こり、その結果どうなったかを調べることが重要です。
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問題行動の原因の見つけ方

パニック、他傷、自傷、・・・
他にも親を困らせる行動はあります。
以前に、問題行動の原因は要求・注目・逃避のどれかであると書きました。
今回はこの探り方です。
行動には必ず、それを起こすきっかけがあります。
泣き叫ぶ、何かを叩く、傷つけるなど行為、パニックが起きた時は・・・・
それらの前に何か変わったことがなかったかを考えます。
誰かが部屋に入ってきた、何かを置いた、景色が変わった、何か状況が変わっていないか?
嫌いな人が来たから癇癪がおきるのかもしれません。
いつも乗っている電車と違った色の電車が来たから泣き叫んでいるのかもしれません。
そして、問題行動が起こったとき、どのように対処したか?を考えます。
嫌いな人が出て行ったら癇癪がおさまった。
違った色の電車に乗らなかった。
としましょう。
この対処が問題行動を強化する原因になります。
嫌いな人が来るたびに癇癪を起こすことが強化される。
違った色の電車に乗ろうとしなくなることが強化される。
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育児で使うABA~ご褒美編

ご褒美についていろいろ考えてみます。
ご褒美はABAでは「強化子」といいます。
このご褒美、いろいろあります。
お菓子であったり、褒めたり、
くすぐったり、何かを買ってあげたり・・・・。
運動会でよく頑張ったから、何かを買ってあげることもあるでしょう。
いずれにしても、ご褒美は子供の喜ぶものです。
しかし、ご褒美でも条件によって、すごく嬉しい時とあまり嬉しくない時もあります。
食事でいっぱい食べた後のお菓子(別腹の人は関係ないかも)
はあまり嬉しくないかも。
お腹が減っている時のお菓子は
最強のご褒美になります。
何か欲しいものを買うにしても
日頃からすぐ買っている状態ですと、物のありがたみが分からず、すぐに飽きてしまうかもしれません。
本人にとってその時に一番欲しいと思っている物を「ご褒美」とすれば効果があります。
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