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スモールステップ

療育を日々行っていると
どうしても上手くいかない時があります。
むしろ、すんなり出来ることのほうが少ないかも
しれません。
そのような時は、たいてい子供の能力を超えた
教え方をしています。
つまり、教え方に飛躍があるということです。
私も、どうしてできないんだろうとずいぶん悩んだ時期が
ありました。
今も多少あります。

健常の子なら、1からいきなり10を教えて(数字を教えることでは
ないですよ)解る事でも、
子供によっては解らないこともあると思います。
そのような場合、教えようとする事を幾つかに分解して
教えます。これをスモールステップと言います。
子供によっては、1→5→10で解る子もいれば
1→3→5→7→10で解る子や1,2,3と少しずつでないと解らない子
など、子供によってどこまで細かく分けて教えるかを
考えないといけません。

例えば、物の名前を教える時に
通常、りんごなら実物を見せてりんごと教えたら
健常の子なら理解が早いと思います。

愛の場合は・・・・
1、りんごを机に置いて私が「りんご」と言えば
  りんごを手で触らせる(受容)

2、次に「これ何?」と訊いて
  「りんご」と答えさせる(表出)

3、その次に、机にりんごの他にみかんを置いて
  「りんご」と言ってりんごを触らせる
  (りんごとみかんの位置は時々置き換える)

これらが出来て初めて、りんごが理解できました。
しかし、これでもまだ細かく分けることがあります。

1で、りんごと言っても触ってくれない場合は?
 親が子どもの手を取ってりんごを触らせます。
 そして「よくできたね!」と褒めてお菓子を与えます。
 子供が自分で触れるようになるまで続けます。

2でりんごと言えない場合は?
 発語がまだの場合、音声模倣の練習をします。
 言えるのに言わない時は、親が「これ何?」と訊き
 すぐに(親が)「りんご」と言ってから
 再度、「これ何?」と訊いて反応をみます。
 答えられたら、褒めます。
 出来なかったら、質問を繰り返します。

3で区別ができない場合は?
 みかんとりんごの位置を工夫します。
 りんごを教えたいわけですから、りんごの置く位置を
 子供に近づけます。みかんを遠くに置きます。
 りんごを選び易くするのです。(先行子操作といいます)
 これでも出来なければ1にもどります。
 できるようなら、少しずつ、りんごとみかんの位置を近づけていきます。

これだけのことをしてやっと”りんご”を理解させるのですが
いずれの行程もそれぞれ9割正解させなければ理解したとはいえません。
ここまでくるのに数日の子もいれば、数か月の子もいます。
しかし、

出来た時の喜びというものはとても言い表せません!


 
 
 



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