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薬の謎シリーズー1”吸収”編その4

やっとのことで消化管から吸収された薬。

このあとどうなるんでしょう?

腸から体内に入った薬は、腸と肝臓をつないでいる血管「門脈」を通り

肝臓へ運ばれます。

肝臓というと、「ああ、体にとって有害なものを解毒してくれるところね」と

一般的によく知られています。

腸から体に入ったものはまず、肝臓に運ばれて有害なものは除かれるなんて

動物というものは上手くできています。

肝臓は体内の化学工場と呼ばれていて、いろいろな酵素が働いていて

たんぱく質を作ったり、また、異物を分解したり、化学反応(酸化や還元等)を

起こして胆汁と一緒に体外に出したりしています。

吸収された薬も一部がやはり化学反応を受けてしまいます。

吸収された薬が最初に化学変化を受けてしまうことを「初回通過効果」といいます。

そして残りの薬が血液中に入り全身を回ります。

薬によっては肝臓で変化を受けないものもあります。

ところで、最初に肝臓は解毒をするところ、と書きましたが

現在、この表現は正しくありません。

というのは、肝臓は必ずしも有害なものを無害化するとは限らない

ことが知られているからです。

どういうこっちゃ?と思われるかもしれません。

発がん性物質はがんを発症させるものですが、そのほとんど90%は

肝臓で化学変化を受けて初めて発がん性を示すからです。

そのようなこともあり、解毒というよりも「代謝」という表現が使われるように

なっています。

以上ここまで4回に分けて”吸収”編として薬が体内に入るまで

いろいろな困難が待ち構えてることを書いてきました。

薬が吸収されるには、水分が必要だということ。

薬のすべてが吸収されるわけではない、しかし他のものとの影響で吸収される量が

変わるということ。

それらの影響が無ければ、一定の割合で吸収が行われること。(ということは体に入る量は

飲んだ量に比例するということになります)

次回は体の中での薬がどうなるか、です。








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