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娘が3歳になる直前からABA家庭療育を始めて
もう3年半になります。
現在は1日30分~45分で週3回くらい家で教えています。
内容は小学校で教える事を先行して少しずつ教えている感じです。
ただ、今はABAというよりもABA的な考え方で教えているという方が
正確かもしれません。
最初の1,2年はまさしくABA療育だったと思います。
これまでを振り返ると、
予想以上に成長してくれたと感じます。
親子教室に通っていた頃は
おやつに出されたバナナを、皮をむかずにそのまま食べていて
周りからびっくりされたこともありました。
まるで、「ジャングルからやってきたような子」でした(笑)。
療育施設に通いだした頃は
みんなちゃんとイスに座っていたのに
うちの子だけ、なかなかイスに座ろうとせず
先生の言うことをなかなか聞かない子でした。
療育施設でも落ちこぼれていたのかもしれません。
(これは、私が見学していた時の印象です)
そんな愛が今では・・・・
週3回、机で一緒にお勉強する時もすんなりイスに座ってくれます。
途中で席を立つこともありません。(周りを見渡すことはありますが)
最後は必ず正解して終わりにしているので
それまで待っていてくれてます。
このように書いていると、ABAを取り入れたおかげかなと
思いますが、
本当のところ、それはわかりません。
うちの子1人でもって、「ABA効果のエビデンス」には
ならないからです。
ABAをしていない愛と比較することができないし
何もしなくても同じように成長していたかもしれません。
しかし、効果がありそうだという手ごたえは感じます。
それも2、3歳のころから始める方がいいと思います。
この頃は体も小さいので多動を制止しやすいし
なんといっても、いちばん能力が伸びる時期だからです。
愛は今6歳ですが、2,3歳のころほどの伸びはないなあと
最近感じています。(それでも少しずつ伸びてはいますが)
ABAの効果についての論文は、ロバースが有名ですが
1987年ころの論文で、今のEBMに照らし合わせると不十分な部分
(サンプル数など)がありエビデンスとしてはそれほど高くはないという見方
(だからといって信用できないということではありません)のようです。
日本でもABAが広まってきているようなので
研究結果を期待したいところです。
私としては「効果があるのは予想できるが、それを証明するのは
時間がかかるだろう」という認識です。
ここ数年でABAの認知度が上がってきて
「視覚支援、絵カードと共に自閉症の3大療育」などと
言われるようになってきました。
このブログを始めた時(最初はODNまいページ)は
ABA療育のブログというのはほとんど見かけませんでした。
ABAにはいろいろな研究が行われており、
自閉症の改善に有効だ、とする論文も出てきています。
確かに、「行動変容」という部分においてはその通りなのですが
ABAで自閉症を「治す」ことはできません。
また全ての課題をカバーすることもできないと思います。
例えば、中学や高校で習う数学をABAで教えることが
できるのでしょうか。
もし仮にできるとしても、大変な時間と労力が必要だと
思います。
しかし、そこまでして教える意義はあるのでしょうか。
かんたんな計算や国語は教えることができると思います。
それよりも電卓の使い方を教える方がよっぽど合理的
だと思うのです。
「その子の成長+α」が能力とすると、その「+α」の部分が
ABAだと思うんですよね。
「成長」より「+α」の部分がかなり大きくなると親も子も
大変になってきます。
なので、その子に合わせた学習の仕方があると思います。
私が考える「自閉症へABAを適応する意義」というのは
「未就学児に対して、ABAを適応し問題行動を減らすこと」。
これに尽きると思われます。
このことが他の療育との一番の違いではないでしょうか。
それ以外の課題は方法が違うだけで、やっていることは
そんなに変わらないと思います(ちょっと乱暴な書き方ですが)。
もう2年程前のことですが、
山口大学病院のK医師の講演を聴きに行った時の話です。
大抵の痛みというものは
薬によって抑えられるが、中にはどうしても
薬の効果が出ない痛みというものがあるそうです。
原因を調べたところ、意外な事実が判りました。
この種の痛みは「周りからの注目により痛みが強化されている」
らしいのです。
どういうことか、と言うと
たまたま痛みがあって、その時に周りが(看護師や医師など)
「だいじょうぶですか?」とか「どうしたんですか?」などの声を頻繁に
かけること(周りが注目する)で痛みを感じることが強化されている
というのです。
そのような痛みに対しその医師の対処は
周りからの声かけを一切なくして、
逆に痛みが起こっていない時に「体調がいいみたいね」などの
声かけをする(注目をあたえる)ようにしたそうです。
その結果、痛みがだんだん消えていったとのことです。
その頃の私はABAを勉強し始めたころだったので
「医師は行動療法を知っているのだ」と思いました。
痛みの原因である「注目」をなくして痛みを消去し、
逆に痛みの起こっていない時に注目をあたえるという分化強化を
した訳ですね。
この前の続きです。
愛の癇癪について、データを取っていて気付いたことが
ありました。
実際に表を作ってみると、さほど癇癪は起こっていないのです。
はじめは毎日起こっているような感じがしたのですが・・・・。
これは、この少し前から少しずつ言葉(単語)が出てきて
自分が何をしたいのか、どうしてほしいのかを相手に伝えることが
できるようになってきた、から減ってきたのかもしれません。
ということは、愛の癇癪は”自分の要求を実現するため”に起していたの
かもしれません。
もちろん当時、癇癪が全くなくなったわけではないのですが
大部分においてはそうだったのかもしれません。
問題行動の原因が”要求”だった場合、
代わりのものを用意(分化強化)するのですが
愛は”言葉で伝えること”が代わりのものだったようです。
全てに言える訳ではないと思いますが
言葉がまだの子供さんであれば
言葉を出すような療育を行うのがいいのではないかと
思います。
言葉がどうしても出ない場合は絵カードなどを使い
要求を相手に伝える療育を行うことで
癇癪はかなり減らせることができるのではと
思います。