先月、新聞に載っていた記事ですが、
「人気レストランに入るため、行列で辛抱強く待つ人の
脳ではセロトニンが多く分泌されているのかもしれない」
詳しくは
東京新聞電子版↓
http://www.tokyo-np.co.jp/article/technology/science/CK2011012402000157.html
この記事はもう知っている方も多いかもしれません。
この実験結果から想像できることは、
「ある程度我慢することをして
その後、報酬をもらえると
その我慢は次もできるようになる」ことで
セロトニンが増えるということでしょうか。
ということは、
これはABAセラピーそのものだと思います。
ずいぶん前のブログ記事で「ABAの評価は難しい」と
書きました。それは、
薬の効果を判定する場合、
AとBの2つの薬の効果を比較するとき、2つの群(集団)で試験します。
被験者を、Aを飲ませる群(Ⅰ)とBを飲ませる群(Ⅱ)に分けて
判定しその後、飲ませる薬を交代させて(AをⅡに、BをⅠに飲ませる)
判定することをすることがあります。
これをクロスオーバー試験といいます。
これだとⅠ群とⅡ群との個体差が少なくなります。
ABA療育(他の療育もそうですが)では
同じ子供で、療育をした時としなかった時の比較ができません。
なので、ある療育で
効果があったなんてことになると
「もともと自閉症じゃなかったんじゃないの?」と
言われたりします。
しかし、
「ABA療育がセロトニン濃度を上げる」ということが
実証されれば
強力な根拠になることは間違いないでしょう。
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