今回は行動を強化(強める)することについて
少し詳しく書いてみます。
「強化」といっても
「正の強化」と「負の強化」の2種類があります。
正の強化とは・・・
「ある行動が起こり、それに後続してある刺激が出現したり、刺激の強さが
増し、その結果、その行動が強められること」
負の強化とは・・・
「ある行動が起こり、それに後続してある刺激が撤去されたり、刺激の強さが
低下し、その結果、その行動が強められる」
パッと見ただけでは
どういうことか解りにくいと思います。
例を挙げてみます。
「宝くじを買った→その宝くじが当たった!→また、宝くじを買う」
これは正の強化です。宝くじが当たり、また買ってみようという動機が
うまれたからです。
次に
「窓が空いていて、部屋に寒い風が入ってきた
→窓を閉めた→寒い風が入ると閉めるようになった」
これは窓を閉めたことで寒さを回避できた(寒いという刺激を取り去った)ので
負の強化になります。
これはどうでしょう。
「テレビを観ていたら、画面が突然砂嵐になった
→テレビを叩いたらまた映った→画面がおかしくなるとテレビを叩くようになった」
「叩く」という行動に視点を置いてみると
叩いたらテレビがまた観られるようになるので負の強化です。
「仕事を能率的にこなした→給料アップ→より仕事のやる気が出た」
これは正の強化。
横断歩道の信号が赤になると渡ることをしなくなります。
信号が赤で止まる、という行動は
赤で渡ると、車にひかれてしまうので負の強化を受けていると
思われます。
まだまだ解りにくいかもしれませんが
正の強化も、負の強化も
それぞれある行動を増やす、という点では同じなのです。
では、なにがちがうのか?
正の強化では
ある行動によってある刺激が生み出される
負の強化では
ある行動によってある刺激が回避または撤去される
ということなのです。
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