先週末、ニュースなどで報道がありました、
オキシトシンですが・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100424-00000019-mai-soci
一言、いや二言。
「自閉症の治療薬へ」などと報道されていましたが・・・・
私見を言わせていただきますと、従来の薬物治療と
あまり変わりないな、と感じます。
なぜかというと、
その前に「体の中での薬の役割」ということをちょっと
書いてみます。
「風邪引いた!」時、
「薬のんだ!」ら
「風邪が治ったー」。
これはどういうことでしょうか?
風邪のウイルスを薬がやっつけた?
いえいえ・・・咳止め薬やくしゃみ・鼻水止め薬が
そんなことできるはずがありません。
確かに風邪の症状は抑えられますが、根本的な部分は
「体が本来持っている自然治癒力」によるものです。
そうです!、病気を治す主人公は体そのもので、薬は脇役に
すぎません。
薬は体の自然治癒力を助けるに過ぎないのです。
では発達障害の場合はどうでしょう。
「自閉症にはオキシトシンが少ないと言われている。
そこでオキシトシンを投与したら自閉症症状が改善した」
ということを言いたいと思うのですが
確かに間違いではないのかもしれません。
しかし、「少ないから補った」ことで、
それで自閉症の痕跡がみられなくなるくらい劇的に改善なら
まだしも、少しの改善ぐらいならあまり意味がなさそうです。
補う薬だと、ずっと生涯薬を投与し続けなければならない。
にもかかわらず、少ししか改善しなかったら
薬を続ける意味があるのでしょうか?
ならばなぜ、このような記事がでるのでしょうか?
それは1つの研究結果だからです。
1つの事実を発表することに意義があるので
このようなことになったのだと思います。
(臨床的に実用できるかどうかはともかく)
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