半年ほど前に
製薬会社の医療従事者向けページに
掲載された論文について紹介します。
自閉症スペクトラム障害および広汎性発達障害のある
未就学児(18カ月~6歳)を対象。
応用行動介入を受けた子と他の標準療法を受けた子を
比較したデータ13件の内、4件についてメタアナリシスを実施。
結果:
認知、言語、行動について2つの療育の間に有意差は
認められなかった。
ただし、コメントとして次のように書かれています。
この分析では、結果の差は応用行動介入群のほうが良好であったが
統計学的な有意差は出なかった。
これは、サンプル数が少ない、研究間でばらつきが多い、比較対象の介入が
標準化されていない、などが挙げられる。
このように、現在のエビデンスから応用行動介入が有効であると結論できない
が、他の介入より優れている可能性は残っている。
Applied Behavioral Intervention for Children with Autism
J Pediatr 2009 Mar, 154:338
今のところ、ABAは効果があるとも無いとも言えない、という
見解ですね。
これからデータが増えてくること(結果の善し悪しにかかわらず)を
期待します。
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