これも、今から7年前に
ABAの先生から教えていただいたことです。
多動で部屋の中を動きまわっている子(仮にAちゃんとします)がいるとします。
その子を、イスに自然に座らせるには?
まず、部屋の中央にイスを1つ置きます。
Aちゃんは部屋の中を動き回って落ち着きません。
ABAの先生は、Aちゃんの様子をよく観察します。
Aちゃんは部屋のあちらこちらに行きますが、
ある時、イスが置かれている部屋の中央を横切ります。
その時、先生は素早くお菓子をAちゃんにあげます。
(言い換えれば、部屋の中央に来ない限りお菓子をあげません。)
これを繰り返していくと、
Aちゃんは部屋の中央に来る回数が増えてきます。
そうすると、たまにイスに触ることもあります。
すかさず、先生はお菓子をAちゃんにあげます。
それとともに、部屋の中央に来ただけではお菓子をあげないように
しました。
(部屋の中央に来ただけではなく、イスに触れたときだけ
お菓子をあげるようにしました)
これを繰り返していくと、
たまに、触れるだけでなくイスに座ることもあります。
そこで先生、イスに座った時だけお菓子をあげることにしました。
(触れただけの時はお菓子をあげないようにしました)
するとイスに座る回数が増えてきます。
こういうことは、専門家じゃないとできませんよね。
親がするにはハード過ぎる(やろうと思えばできる?)と思います。
しかし、ABAというのは本来、このように相手にストレスを
感じさせない手法なのです。
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