先日、早期発達行動介入に関する試験結果をアップしました。
ところで最近よく、「エビデンス」(証拠)とか聞かれるように
なってきました。
科学的根拠とも言われます。
この先日アップした試験結果はランダム化試験
RCT(Randomized controlled trial)といって
とても信用のおける研究なのです。
実は「科学的根拠」と言っても
レベルが5段階に分かれていて
レベル1が最高で5が一番下になります。
RCT試験はレベル2に相当すると思われます。
これはエビデンスとしては上の方で
かなり信用のおける結果、ということになります。
それはそれで喜ばしいのですが、
私は先日、アップした結果をよーく見て、気になることを
あえて批判的に吟味することにしました。
まず、サンプル数は充分なのか?
48人を調査、ということなのですが
少ないのではという印象をうけました。
薬の臨床試験でもサンプル数は少ないので
なかなか集まらないのでしょうけど。
研究できれいなデータになるのはめずらしいのです。
新薬で「これは良く効くだろう」と出てきた薬でも
実際使ってみると、それほどではなかった、
というのはホントの話、よくあります。
つまり、サンプル数が少ないと
本来、有意差が無いのに有意差があるように出てしまうことが
あります。
その逆に、本来有意差があるのに無いように出てしまうことも
あります。
それと、この割り付け方が
「どのように無作為に割りつけられたのか」
ということです。
原文は有料なので手にはいりません。
なので詳細は判りません。
一番はこのような試験結果が幾つもでてきて
それらを総合的に分析できて、なおかつ有意差が
あった、となると
いよいよ療育のあり方が変わるかもしれません。
なんかワクワクしてきます。
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